とうきょう総文2022プレ大会
総合開会式・パレード開催レポート!

開催概要

令和3年10月31日(日)に、江東区江東公会堂(ティアラこうとう)で「第46回全国高等学校総合文化祭東京大会(とうきょう総文2022)プレ大会」の総合開会式・パレードが無観客・ライブ配信にて開催されました。
総合開会式では、生徒代表挨拶、次年度開催地の鹿児島県との交流、オリジナルミュージカルの上演などが行われました。

生徒実行委員会実行委員長の挨拶

生徒実行委員会委員長の東京都立西高等学校2年佐久間アクセル海樹さんから、東京で初めて開催される「第46回全国高等学校総合文化祭東京大会」に対する思いと意気込みが話されました。佐久間さんの挨拶を紹介します。

「今年、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されました。アスリートの皆様の力強い精神を引き継ぎ、江戸期から脈々と受け継がれてきた伝統文化と最先端の技術が相照らし、共存するこの都市・東京で、今年のプレ大会と来年の本大会が開催されます。とうきょう総文2022の大会基本方針には、『集う光 創る光 繋げる光』があります。『集う光』全国や世界から東京に、様々な価値観を持った高校生が集まり、心を込めてもてなし、交流を通して豊かな感性を結集します。『創る光』先人たちの努力と英知によって築かれた文化を尊重し、若くみずみずしい高校生のみなぎる情熱を力に変えて、互いに切磋琢磨し、新たな芸術文化を創り出していきます。『繋げる光』東京が、多様な文化を受け入れ発展してきたように、総文祭東京大会でも、多彩な文化や人々との出会いを生かして高校生が新しい芸術文化を発信し、全国や世界をつなげていきます。コロナ禍で、今後も見通しがつかない世界が続くと思われます。今までどおりの価値観や考え方では解決できない物事が増えています。その中で私たちは、新しい視点と問題解決力を培う必要があります。3つの大会基本方針の下で行われるとうきょう総文2022が、新たな視点のきっかけになれたら幸いです。プレ大会を通して改善点を見つけ、来年の本大会に向けて更なる高め合いの場となるよう努めてまいります。私たちの手で青春を形作っていきましょう。」

次年度開催県の鹿児島県の生徒との交流

第2部では、とうきょう総文2022と、「第47回全国高等学校総合文化祭鹿児島大会 2023かごしま総文」の生徒実行委員会委員たちの交流が行われました。東京都と鹿児島県の共通点などを基に生徒が作った「とうきょう総文2022クイズ」や「2023かごしま総文クイズ」を実施し、ライブ配信を見ている人も楽しめるように、選択式にして分かりやすく楽しいクイズが出されました。交流の最後には、鹿児島県民に親しまれている民謡「茶碗むしの歌」が流れ、鹿児島の文化に触れることができました。
2023かごしま総文は、令和5年7月29日~8月4日に7日間開催される予定です。東京と鹿児島の生徒の皆さんは、とうきょう総文2022、2023かごしま総文の本大会に向けてお互いにエールを送り合いました。

迫力のオリジナルミュージカル

第3部には、オリジナルミュージカル「六時間目が、国語。」が上演されました。オーディションにより選ばれたキャストが2グループに分かれて舞台の上を駆け巡りました。舞台は、東京の某高校のクラス。国語の授業中にコロナ禍における高校生活への不安や葛藤、それでも自分たちの力で楽しさを見つけていくという希望を表現しています。

ミュージカルキャストのお茶の水女子大学附属高等学校 大西麗さんに、参加したきっかけをお聞きすると、「私はもともと中学で演劇部に所属していました。演技が好きだったので、ミュージカルキャストに応募したんです。キャストの中にはミュージカル経験者や俳優を目指している人もいて、いい刺激を受けています。」稽古の様子や見どころについて尋ねると「コロナ禍のためオンラインでの稽古など大変な面もありましたが、和気あいあいとした雰囲気の中、準備を重ねてきました。キャストの最近うれしかったことやコロナ禍で困っていることなど記入したアンケートを基に、東宝㈱演劇部の鈴木先生が脚本を作ってくれました。一人一人の長所が生かされているので、どの場面もじっくり見てほしいです」。
「ミュージカルは初心者ですが、夏の本大会ではもっとクオリティ高いものをお届けしたいです。出場される高校生の皆さんを元気づけられるような作品を作っていきたいと思います」と意気込みを語ってくれました。

感動のフィナーレ!大会イメージソングの合唱

グランドフィナーレでは、大会イメージソング「きみへつなぐ」が披露されました。歌詞は、東京都立昭和高等学校1年(令和元年度応募当時)の遠藤海凪斗さんによる作品です。作曲を担当した作曲家の相澤直人先生の指揮の下、管弦楽隊の東京都立青山高等学校の演奏、合唱隊の東京都立国立高等学校による合唱が行われました。また、東京都立杉並高等学校の皆さんはファンファーレ隊として総合開会式の会場を盛り上げてくれました。
音楽隊の3校の皆さんに、大会のイメージソングの感想をお聞きすると、東京都立青山高等学校の荒木唯那さんは「歌詞に『赤いタワー』とあって、直接言ってるわけではないけれど、東京の歌なんだな、総文祭に合った曲なんだなと思いました」。
合唱を担当した東京都立国立高等学校の熊田遼さんは、「青山高等学校の皆さんによる演奏の音源を聞いたときに、歌詞に書かれている風景が音に乗ってバーっと頭の中に入ってきた感覚を覚えました。後半で少し速くなるところがあるんですが、未来に向けて加速していくようで『コロナに負けずに頑張っていこう』という思いが感じられて好きな部分です」と教えてくれました。
東京都立杉並高等学校の白鳥梨子さんは、「日常生活で聞いても、広くいろんな人に受け入れてもらえる曲だなと思います」と、明るくてきれいな曲だと感じたといいます。

左から荒木さん、熊田さん、白鳥さん

来年の本大会に向けて意気込みをお聞きすると、「私自身、高校入学とともにコロナがまん延して、高校生活どうしようと不安になったこともありました。しかし、高校生活という限られた3年間の中で、多くの方に聞いていただける場で演奏できる機会をいただけて貴重な体験ができたなと思います。人の心を動かせる音楽って、一人では限界があると思うんです。人が集まって一つの音楽が生まれたときに、人の心を揺れ動かすことができるパワーになるんだと思います。本大会でも演奏・発表の場を大切に演奏してほしいなと思います」と荒木さん。熊田さんは、「総合文化祭の大会というスケールに埋もれないで、国立高校の色を出して、人の心に残る合唱をしてほしいです。いつか総文祭を振り返ったときに国立高校の歌がよかったよねと言ってもらえるようになりたいです」と思いを語ってくれました。
白鳥さんは「現在3年生の私は、和歌山大会にも出させていただいたんですが、温かさで愛を伝えることをテーマに和歌山メドレーを自分たちで作りました。選曲、演出、衣装、ダンスと時間の制限のある中で自分たちが表現したいことを詰め込みました。来年、東京大会に向けてのメドレーを作ることになると思うので、後輩たちには自分たちが伝えたい思いを詰め込んで、納得のできるパフォーマンスをしてもらえたらと思います」と白鳥さんは後輩への期待もお話してくれました。

初めての試みオンラインパレード

パレードの出発式では、舞台上でテープカットが行われたあと、事前に録画された都内高等学校等の吹奏楽部やバトントワリング部などの団体によるパレードの様子がスクリーンに映し出されました。プレ大会でのパレードのオンライン配信は、総文祭史上初めての試みでした。にぎやかな音楽と元気なパフォーマンスに会場でも手拍子が起こりました。

プレ大会を終えて、来年夏の本大会へ!

「第46回全国高等学校総合文化祭東京大会」のプレ大会総合開会式・パレードは無観客での開催でしたが、生徒の皆さんのスムーズな進行で幕を閉じました。令和4年7月31日(日)から8月4日(木)まで開催される本大会に向けて、課題を見つけたり、自信をつけたり、生徒同士の絆を深める機会となりました。

背景:サークル(ピンク)
背景:スクエア(紫)
背景:サークル(緑)
背景:スクエア(黄)
背景:トライアングル(ブルー)